直和(非交和、無縁和)
を集合、
を集合族とする。
和集合 に関し、任意の
に対して
が成り立つとき、和集合は直和(非交和、無縁和)であるといい、
を
と表す。
和集合をなすそれぞれの集合が互いに交わらない(共通部分を持たない)とき、和集合を直和と呼ぶと言う約束をします。
しかしながら、一般には集合が交わる(共通部分を持つ)ケースも考えられます。このような場合にも直和を考えたいときがあり、テクニカルですが次のようにします。
例えば、集合 を考えます。一般的には
とは限らないわけですが、
に添字を付けたコピーを作ることで「ずらします」。
のコピーとして
、
のコピーとして
を考えると、
となります。したがって、
はDef.SetTop.2.10.1.の意味での直和となります。
このようにして、人為的に直和を作り出すことができます。
一般の集合族 に対しては、それぞれの
に
を添字したコピーを作って「ずらします」。
を集合、
を集合族とする。
の直和を
と定義する。
集合 を
と同一視して考えると、任意の
について
が成り立つときは、Def.SetTop.2.10.1.の意味での直和と同一視して考えることができます。
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